<食品製造業応援ブログ>Vol.19魚のミンチ天 広い地域での普及を目指して

<食品製造業応援ブログ>Vol.19魚のミンチ天 広い地域での普及を目指して

こんにちは。食品原材料卸の田中食材です。
夏の終わりに近づき、次の季節に向けた準備に忙しくされていることと思います。

今回は、残暑で食事を作る気力が落ちている時にも役立つ「魚のミンチ天(ぎょろっけ)」についてお話しします。

魚のミンチ天とは佐賀県や大分県、山口県でも長く食べられている魚の加工食品で、魚肉に野菜を混ぜ、コロッケのようにパン粉をつけて揚げたものです。中には一味が練り込まれた商品もあり、食事のもう一品、また、お酒のおつまみにと使い勝手の良いものなんですよ。

弊社はこの魚肉の他、もっちりとした食感を引き出す加工デンプンなどの原材料を、食品メーカー様に卸しています。

ミンチ天の原材料と作り方

ミンチ天の原材料には、主にアジやサバなどの青魚を使用します。

まず魚の頭と骨、内臓を取り除き身をミンチにします。その後、塩や酒などの調味料で味を整えてからタマネギなどのみじん切りの野菜を混ぜ込んでいきます。ところが魚のすり身だけだとパサパサな食感になってしまうのが難点です。

そこでつなぎとして加工でんぷんをご提案しています。 弊社が取り扱う加工でんぷんの内、魚のミンチ天におすすめなのは「葵Ⅱ」や「時代」です。

最後にパン粉をまぶして揚げることで、サクサク食感のアクセントが加わります。目の細かいパン粉を選ぶことで主役である魚肉を引き立てる効果もあるのです。

魚のミンチ天(ぎょろっけ)にオススメな加工でんぷん

商品名 特徴
葵Ⅱ 白っぽい 一味や混ぜ込んだ具の色が映える タピオカでんぷん
潤いを感じる透明感
時代 葵Ⅱに比べて少し黒っぽい 青魚のミンチ天にも素朴な色合いで合う タピオカでんぷん弾力があり加水がきく。

ミンチ天の可能性

近年、日本における魚の消費量は減少しています。

水産庁のデータによると、漁獲量は1984年をピークに低下を続ける一方で、魚介類の加工品は増加傾向にあるとのことです。つまり、ミンチ天やちくわ、かまぼこ、さつま揚げのような加工品はまだまだ成長する可能性を秘めているということですね。

ミンチ天は周りにパン粉をまぶして揚げていることから、年代を問わず受け入れられやすい商品だといえるでしょう。魚には豊富な栄養素が含まれているため、お子さまや、健康志向の方にも訴求できます

ミンチ天とさつま揚げの違い

ミンチ天はさつま揚げなどと中身は似ていますが、パン粉を使っているのでサクサクとした衣の食感が特徴的です。焼いてそのまま食すほか、丼物のトッピングやお弁当、おにぎりの具、卵とじにするなど活用できる優れものなんですよ。

さいごに

魚のミンチ天は魚が苦手な人でも食べやすいので、かまぼこやちくわのように日常に根付いた食材になっていくと良いなと思います。

大人向けのピリ辛ミンチ天のほか、ノーマルな味付けのものや、タンパク質含量の強化版などあると新しい客層と出会えるかもしれません。一緒に商品開発できることを願っています。

ぜひ、お声かけください。